fc2ブログ
放射線治療にたずさわっている赤ワインが好きな町医者です。緩和医療や在宅医療、統合医療にも関心があります。仕事上の、医療関係の、趣味や運動の、その他もろもろの随想を不定期に更新する予定です。
 2012年7月の日経メディカル ブログ:東京医療センター臨床研修科医長の尾藤誠司氏「ヒポクラテスによろしく」より『医者はなぜお互いを「先生」と呼ぶのか?』より抜粋引用させていただきました。

 『医師の世界では同業者の他人を「先生」と呼ぶことが多いですが、(医師として20年以上のキャリアを持つ尾藤氏は)『先生』である自分や、同僚を『先生』と呼ぶ自分になんだか気持ち悪さを感じるようになってきました。簡単に言うと、“相手をバカにしているような感じ”を覚えるようになってきたのです。 有名なことわざに「先生とよばれるほどのばかでなし」があります。巷のことわざ辞典によると、「『先生』と呼ばれても、いい気になってはいけないよ、ということ。教師をはじめ、医師・弁護士など、普通『先生』と呼ばれる人以外に使う『先生』 には必ずしも敬意が含まれていないことから言う」という意味のようです。はい、まさにそういう感じですね。お互いを「先生」と呼び合っている人たちの中には、ある種の“勘違い”があるのではないか。。。(以下、略)。』(全文が読めるのは「日経メディカル オンライン」に会員登録後です)

**************************

 私が医師を「○○先生」と呼ぶのは、心からそう呼べるすばらしいお方も多数おりますが、その境界がはっきりせず、ぶっちゃけ使い分けが『めんどくさい』からです。
 
 恩師はもちろん「先生」と呼びますが、恩師の同級生の医師も同じなのか?10歳以上ならば皆「先生」と呼んだほうがいいのか?1歳上はどう?医学部では同級生でも年齢的に先輩や後輩がいるなんてことはざらです。同じ高校で在学中は下級生だった奴が大学に入ったら上級生だったなんてのもよくあります。後輩でもいろいろな偉い「先生」はいます。心の底から馬鹿にしたことは(たぶん)ありませんが、医師として敬意を感じない方も少なからずいます。実際、高校の先輩や後輩などに「○○さん」と呼ぶこともありますが(あと、尾藤氏(あ、尾藤「先生」だった…)の意見とは逆によっぽど頭にきた時とか、あえて馴れ馴れしく呼ぶ時)、基本的にどの医師にも分け隔てなく「○○先生」を使用し、もうすっかり慣れました。

 いろいろな「先生」が一同に会した場で使い分けなどしようものなら最悪です。私の右の方は「先生」、左の方は「さん」。しかもその相手同士が、大学の先輩後輩だったりすると、私と違う関係で「先生」と「さん」。各々の会話の中で「先生」と「さん」が飛び交います。気が狂いそうで、不器用な私にはとても出来ません。

 これからもきっと当面はこのスタイルを自分の精神衛生上のためにも続けると思います。別に問題はないと思っていますが…ダメ?

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/bito/201207/525624.html


(2012.7.xx facebookより加筆修正)

関連記事
スポンサーサイト




【2013/01/31 01:13】 | 医療全般
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック