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放射線治療にたずさわっている赤ワインが好きな町医者です。緩和医療や在宅医療、統合医療にも関心があります。仕事上の、医療関係の、趣味や運動の、その他もろもろの随想を不定期に更新する予定です。
 最初の原稿提出後2か月以上も過ぎて私の所に戻ってきた総説原稿の再校正をし、郵送し返しました、という内容のブログを先月下旬に投稿しました。

 が!出版社の方に校正原稿をお送りしてまだ2週間ちょっとしか経過していないのに、なんと昨日きちんと製本された医学雑誌を出版社さんから献本で届けていただきました。

 投稿先は放射線科系の日本語の医学雑誌で、タイトルはブログ通り「筋層浸潤性膀胱がんの化学放射線治療」。真面目なお医者さんたち向けに堅苦しい文章で書いてます。引用文献は全部で40以上も載せましたし、原著は一通り目を通しました。

 でも正直、自分としてはブログ3部作のほうがわかりやすい内容のような気はします(などと書いてはいけないのです)が…。
 http://mccradonc.blog.fc2.com/blog-entry-89.html
 http://mccradonc.blog.fc2.com/blog-entry-90.html
 http://mccradonc.blog.fc2.com/blog-entry-103.html


 私、以前の職場の上司のご指令で数年前に自施設の膀胱癌の放射線治療成績をまとめて研究会で発表したり、学会でも教育講演などという大役を仰せつかったりもしましたが、膀胱癌の放射線治療の論文をまともに書くのは(ここだけの話)実は初めてのことでした。
 
 つまり、処女作がいきなり総説でした。


 処女作、英語ではa maiden work

 『 “maiden”は「初めての」という意味で「男性経験がない女性」も指す。“virgin”は「混じりけのない、純粋な」という意味で 、男女の区別はない言葉。高齢の知り合いは修道女を「童貞さん」と呼んでいた。(Yahoo知恵袋より抜粋)』。
 (私と違って)英語に詳しい方なら常識かもしれないプチ雑学でした。特に深い意味はございませんので、あしからず。


 以前に教育講演を担当させていただいた時にも感じましたが、総説などというたいそうな文章を他人さま(しかも専門のお医者さんたち)に読んでいただくというのは、結構プレッシャーにはなるけれど実は自分が一番勉強になるようです。

 このブログでこれまで「〇✕がんの放射線治療」みたいな正統派っぽい各論は(ネットを見ればいろいろ書いてあるし、あえて)あまり書いてきませんでした。が、来年からは『小学生でもわかる放射線治療』みたいな投稿をチャレンジしてみてもいいかな?などと少し考えたりしています。
 書くは易しでハードルは結構高そうですが、今後の診療の一助にもなりそうですし…。

 登場人物は「主人公ドクターJIN、博学センムリ爺、素直な女の子ミキちゃん、お馬鹿でお調子者の男の子ヨシキくん、健診オタクのカツオ先輩、食べるの大好きカツマタ社長、劣等生だけどたまにキラリと光る発言をする研修医タケちゃん、ほか」って構成にしようかという話にごく内輪でしています(おふざけが入っていて申し訳ございません)。

  「無理なく、でも数年後には書籍化」という目標設定で…


 話をはじめに戻しますが、雑誌って原稿さえできていれば製本として仕上がるの、むちゃくちゃ速いんですね。

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【2014/12/11 01:27】 | 放射線治療:一般
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