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放射線治療にたずさわっている赤ワインが好きな町医者です。緩和医療や在宅医療、統合医療にも関心があります。仕事上の、医療関係の、趣味や運動の、その他もろもろの随想を不定期に更新する予定です。
 先週末、母校のがん緩和ケア研修会にお招きいただき、緩和的放射線治療の講演なるものを担当させていただきました。ブログでも書いておりますように地元を離れてまだ1年に満たない私ですが、僭越ながら講師をさせていただきました。

 母校での講演は初めてでした。
 
 今回は母校の大学なのでいちおうジャケットとネクタイで正装し気を引き締めて訪問させていただきました。母校を退職したのは20世紀のことなのですっかりアウェー気分でしたが、別に仲が悪いというわけではありません…少なくとも私の方は。深いイミはございません。

 この緩和ケア研修会ですが、厚生労働省からの通達を受けて、日本緩和医療学会が…凝縮して書くと「全国のがん拠点病院はPEACE資料などを使って医療者向け緩和ケア研修会を開催してね」といった感じです。正確には(お堅い文章ですが)過去のブログをご参照いただければ。
http://mccradonc.blog.fc2.com/blog-entry-143.html

 やはり、今回の研修会も(お知り合いの)お医者さんがたくさん参加されていました。というか、今回はなんと受講者全員が医師または歯科医師さんでした!
 大学教授クラスの重鎮も何名かいらっしゃいました。

 「へ~、この先生もこの研修会をまだ受けていらっしゃらなかったのか~」と思いつつ、短い休憩時間に諸先生方と軽くご挨拶させていただきました。

 以前のブログでも少し触れましたが、『平成29年6月までにがん診療において,がん患者の主治医や担当医となる者の 9 割以上が緩和ケア研修を修了することが必須となります。もし,緩和ケア研修の修了率が達成できなければ,がん診療連携拠点病院としての指定要件から外れる』(引用)そうです。
http://www.huhp.hokudai.ac.jp/hotnews/files/00000400/00000403/news_sn_010.pdf

 この規定を厳密に受け止めると、出入りが激しい多くの若手医師を抱える大学病院はとても大変です。事実上不可能ではないかという意見もあるようです(ルールですが)。母校の大学もこれまでは年に1回の開催だったようですが、来年度は年に何回か実施しないといけないとお考えのようです。

 ということは、もしかして私も母校での講義が年に何回かできるのか?

 光栄なことです。

 もっとも、来年度からの緩和ケア研修会でPEACEの緩和的放射線治療関連スライドがバッサリ削除されてしまったという悪い噂も聞こえてきましたが…本当かな??今の所、日本緩和医療学会HP上で結構な量であるPEACEプロジェクトの講義用スライド集の中に、補助として緩和的放射線治療の講義用スライドもいくつか混ざっていますけど。
http://www.jspm-peace.jp/data/v3_a/M-3_%E3%81%8C%E3%82%93%E7%96%BC%E7%97%9B%E3%81%AE%E8%A9%95%E4%BE%A1%E3%81%A8%E6%B2%BB%E7%99%82.pdf

 もし本当なら日本放射線腫瘍学会を挙げて抗議してもらうよう理事の先生に要望書でも出そうか。JASTROのみなさま、どう思われますか?


 で、今回の私の講義ですが、昨年に担当させていただいた古巣病院の講義で30分枠しかないのに途中からご年配の先生方のまぶたがとても重そうでしたので、ご年配の先生方の睡眠導入剤にならないよう久しぶりに講義スライドを少し修正してまいりました。

 少しは見直し効果があったのか、今回は古巣の時よりは撃沈している先生は少なかったようです(平均年齢層は今回の方が若めでしたが)。ただ、聴講している体勢がいつもとちょっと違った方々が多かったです。これは他の講師の方々とお昼休憩をしている時にも話題になりました。
 いつもの研修会では、聴講しているうちに(疲れてくると)肩肘ついて聴くか両手を机の上に組んで前かがみにうとうとする方が多いのですが、今回は逆エビ反りのような格好で椅子に背中を乗せた方が多かったようです。年齢的にお腹の脂肪が多かったからか、お偉い…
 
 余計なことを書くと講師として今後呼んでいただけなくなるかもしれないから、止めておきます。

 以上、母校での貴重な体験でした。


  来月も日本放射線腫瘍学会主催の看護師さん向けの放射線治療セミナーの講師を担当させていただきます。私の担当は放射線治療の基礎と緩和的放射線治療総論です。このブログで紹介した話題もいくつかパクろうかと思ってます…自分で書いたものだからパクるとは言わないですかね?

 スライドハンドアウトは提出しました。後はいかに私の担当50分間起きて聴いていていただけるよう発表用スライドに手を加えるかが課題。得意技、ないし。でも、熱心な看護師さんたちばかりだからきっと大丈夫でしょう。起きたばかりの朝一ですし、きっと…。

 私、看護師さん向けのセミナー講師も初体験です。


 実は、今回のブログは以前のブログ投稿をかなりコピペして書きました。もうしわけございません。でも、(希少な)ブログ熟読者でなければわからなかったですよね?
 もともと自分で書いたブログですし、査読のあるような投稿論文ではないので出版社の著作権も発生しないでしょうから、問題ないとは思うのですが…。

 「学ぶ」という言葉は「真似ぶ」と同じ語源らしいです。
http://gogen-allguide.com/ma/manabu.html

20160218
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【2016/02/18 18:20】 | 緩和的放射線治療
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