今年の日本緩和医療学会は久しぶりに(といっても私は初の)京都開催でした。ここ数年の本学会は採択される一般演題が毎年1000を超え、参加者も看護師さんなど女性がとても多く、京都国際会議場で大丈夫かな?と思っていましたが、私が聞きに行ったセッションは結構席に余裕がありました。
もちろん聴きたかったランチョンセミナーには入れませんでした。
今回の私個人の学術大会テーマは「エビデンス」。最近は多くの学会でいろいろな診療ガイドラインが次々と刊行されていますが、今年は日本緩和医療学会でも3つのガイドラインが改定されました。「がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン」、「がん患者の泌尿器症状の緩和に関するガイドライン」、そして「がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス」の3つ。
いずれも学術大会の中でそれぞれのセッションがあり、各ガイドライン作成ワーキンググループのメンバーが改定の経緯やポイントなどを解説してくださりました。全部聴きに行きました。書籍販売でもこれらガイドラインは結構目立っていましたし、私もちゃんと3冊買いました…実をいうと補完代替療法のやつはAmazonですでにネット予約していたため自宅にはまだ届いておりません。学会で先行販売していると事前に知っていればネット注文していなかったのになあ。
他にも、Up To Dateやがん悪液質管理などのエビデンス系講演をいろいろ拝聴してきました。
診療ガイドラインについては医者によって様々な意見がありますよね。専門家が集結してまとめた標準的な治療方針として絶対視する先生、(時が経てば経つほど)最新の臨床試験論文が示されていないことに加え限られた紙面であることから平均的な(漠然とした)表現にとどまる記載が少なくなくあまりあてになさっていない先生、そしてそもそも経験と勘に頼り全く読まない先生、など私の知る限りですがいろいろな先生がいらっしゃいます。
個人的には、ガイドライン鵜呑みはいかがなものかと思いつつ、思い込みや勘違いを避けるための信頼度高いセーフティーネットという位置づけでガイドラインを拝読させていただいております。あまりに発刊数が多すぎて全部の診療ガイドラインを読んでいるわけではないのですが…
ちなみに今回購入したガイドラインもまだ読んでおりません。無料サービス宅配便で今夜届きましたので。そのうちブログの話題にするかもしれません。
私、今年で6年連続の学術大会参加となりました。去年までは4年連続で演題発表をしてきたのですが、病院移籍をしたこともありこれといった演題候補がみつからなかったので今年は演題発表なしでの参加となりました。某委員会にメンバーとして出席という立派な大義名分はありましたけれど。
JASTROのN先生から「学会発表、無いの?」というご指摘をいただきました。来年は演題エントリーします。
JASTRO(日本放射線腫瘍学会)のN先生…ご高名な理事長の西村先生、専務理事の根本先生をはじめ、JASTROにはいろいろなN先生がいらっしゃると思いませんか?ジェントルマンから〇人までいろいろ、個性派が多い気がします。以前、某女医さんとこの話題で盛り上がりました。JASTROの先生方、あなたのご存じのN先生はいかがでしょうか?
今年のポスター発表は紙でなくe-posterのみでした。ここ最近1000件を超える発表なので会場に多数張られる紙ポスターを見るだけでヘトヘトになってしまうのは確かではありますが、それでもザーっと短時間で眺め(≒速読し)ながら気になる発表で立ち止まりチェックできるのは今思うと悪くなかったように思います。「学会終了後にゆっくりPCで閲覧」…私、たぶんいちいち全部を開くことなんてしないんですよね。そして、現地で直接発表者と対談できるのはやっぱり魅力です。ポスター発表が同じ時間帯に多会場で一気に行われるのも困りものですが、なんとかならないものかなあ?
来年の第22回学術大会は帝京大学の有賀先生が大会長で横浜開催だそうです。メインテーマは「集い対話する」、今から楽しみです。スィーツセミナーもあるそうです。
http://jspm2017.umin.jp/greeting/index.html
今年は日本臨床腫瘍学会との合同企画シンポジウム「がん治療と緩和医療の統合のための相互教育」がありましたが、来年は日本放射線腫瘍学会との合同企画があってもいいなと思いました。テーマは緩和的放射線治療…ありきたりですかね。
繰り返しになりますが、来年から再び演題エントリーいたします。陽子線治療関連の発表って過去にあったのだろうか?BNCTも緩和医療に役立ちそうです。あ、サイバーナイフも。

もちろん聴きたかったランチョンセミナーには入れませんでした。
今回の私個人の学術大会テーマは「エビデンス」。最近は多くの学会でいろいろな診療ガイドラインが次々と刊行されていますが、今年は日本緩和医療学会でも3つのガイドラインが改定されました。「がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン」、「がん患者の泌尿器症状の緩和に関するガイドライン」、そして「がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス」の3つ。
いずれも学術大会の中でそれぞれのセッションがあり、各ガイドライン作成ワーキンググループのメンバーが改定の経緯やポイントなどを解説してくださりました。全部聴きに行きました。書籍販売でもこれらガイドラインは結構目立っていましたし、私もちゃんと3冊買いました…実をいうと補完代替療法のやつはAmazonですでにネット予約していたため自宅にはまだ届いておりません。学会で先行販売していると事前に知っていればネット注文していなかったのになあ。
他にも、Up To Dateやがん悪液質管理などのエビデンス系講演をいろいろ拝聴してきました。
診療ガイドラインについては医者によって様々な意見がありますよね。専門家が集結してまとめた標準的な治療方針として絶対視する先生、(時が経てば経つほど)最新の臨床試験論文が示されていないことに加え限られた紙面であることから平均的な(漠然とした)表現にとどまる記載が少なくなくあまりあてになさっていない先生、そしてそもそも経験と勘に頼り全く読まない先生、など私の知る限りですがいろいろな先生がいらっしゃいます。
個人的には、ガイドライン鵜呑みはいかがなものかと思いつつ、思い込みや勘違いを避けるための信頼度高いセーフティーネットという位置づけでガイドラインを拝読させていただいております。あまりに発刊数が多すぎて全部の診療ガイドラインを読んでいるわけではないのですが…
ちなみに今回購入したガイドラインもまだ読んでおりません。無料サービス宅配便で今夜届きましたので。そのうちブログの話題にするかもしれません。
私、今年で6年連続の学術大会参加となりました。去年までは4年連続で演題発表をしてきたのですが、病院移籍をしたこともありこれといった演題候補がみつからなかったので今年は演題発表なしでの参加となりました。某委員会にメンバーとして出席という立派な大義名分はありましたけれど。
JASTROのN先生から「学会発表、無いの?」というご指摘をいただきました。来年は演題エントリーします。
JASTRO(日本放射線腫瘍学会)のN先生…ご高名な理事長の西村先生、専務理事の根本先生をはじめ、JASTROにはいろいろなN先生がいらっしゃると思いませんか?ジェントルマンから〇人までいろいろ、個性派が多い気がします。以前、某女医さんとこの話題で盛り上がりました。JASTROの先生方、あなたのご存じのN先生はいかがでしょうか?
今年のポスター発表は紙でなくe-posterのみでした。ここ最近1000件を超える発表なので会場に多数張られる紙ポスターを見るだけでヘトヘトになってしまうのは確かではありますが、それでもザーっと短時間で眺め(≒速読し)ながら気になる発表で立ち止まりチェックできるのは今思うと悪くなかったように思います。「学会終了後にゆっくりPCで閲覧」…私、たぶんいちいち全部を開くことなんてしないんですよね。そして、現地で直接発表者と対談できるのはやっぱり魅力です。ポスター発表が同じ時間帯に多会場で一気に行われるのも困りものですが、なんとかならないものかなあ?
来年の第22回学術大会は帝京大学の有賀先生が大会長で横浜開催だそうです。メインテーマは「集い対話する」、今から楽しみです。スィーツセミナーもあるそうです。
http://jspm2017.umin.jp/greeting/index.html
今年は日本臨床腫瘍学会との合同企画シンポジウム「がん治療と緩和医療の統合のための相互教育」がありましたが、来年は日本放射線腫瘍学会との合同企画があってもいいなと思いました。テーマは緩和的放射線治療…ありきたりですかね。
繰り返しになりますが、来年から再び演題エントリーいたします。陽子線治療関連の発表って過去にあったのだろうか?BNCTも緩和医療に役立ちそうです。あ、サイバーナイフも。

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