ふと思い立って週末、何年かぶりに家族全員で京都まで旅行に行ってきました。
日曜の早朝、私は去年からこれまた何年かぶりに再開したランニングで京都駅前から祇園付近を散策。桜の見頃は来週以降らしいのですが、何故か五条~七条の鴨川沿いはそこそこ咲いていました。京都の気温をなめていた私は無謀にも短パンだったため、ホテルに戻る頃には身体が冷え切って足がつりそうでした…。
シャワーで体を温め直しホテルの朝食会場に向かうと、妻が「貸切タクシーを半日予約したから」と。当初の予定ではバスと電車を駆使するつもりだったのですが、私とは別行動でホテルから西本願寺に向かって散歩している時に個人タクシーの運転手さんに「半日1万X千円でどう?」と声をかけられ、比較的お値打ちのお誘いだったこともあり予約したらしいのです。
朝食後、ホテルのロビーで待ち合わせをしたキャリア40年のベテラン個人タクシー運転手さんに連れられ、運転手さん一押しという枯山水庭園のある東福寺や、これまでなかなか行くことのできなかった大原の三千院など、名解説付きで京都市内をいろいろ案内していただきました。
道中、運転手さんに「比較的良心的なタクシー料金設定ですね」って話しかけたら、「実は京都のタクシーって沖縄に次いで安いんです。年間延5000万人も観光客が訪れるから、業界全体で安め設定でサービスしてるんですよ。」と教えてくれました。
お昼ご飯も、太秦で撮影をしている芸能人もちょくちょく訪れるという金閣寺近くの穴場の湯豆腐屋さんをその運転手さんが紹介してくださいました。「タクシー料金据え置きでいいから、少し遅くなってもゆっくりおくつろぎ下さい」と、また。お店の雰囲気自体ものんびりしていて、普通に食事(+ビール)をしただけなのですが予想通り時間を少しオーバーしてしまいました。
で、昼食後の車内で運転手さんから突然「私もずっと地元の人間なんですけど、京都の人って実は腹黒いんですよね」と振られました。「例えば、初対面のお客さんに『家へお上がりください』って言ってもそれは本音じゃなくって、そのお方がそのまま家の中に入ったりすると裏で『まともに受け取りおった』って皮肉るんですよ」ともおっしゃってました。
京都人の心の裏表の噂については二十年くらい前に京都の旅館に嫁いだ親戚の方から似たような話を聞いていて、(運転手さん、これってもしかしてさりげない間接的な賃上げ交渉ですか?)と少し思いつつ、(性悪の)私は会話を少し楽しむため「そうなんですか〜?私の住んでいる地域の人たちだったら、素直に『失礼します』って普通にお邪魔する人ばかりですよ。むしろ家に入らないほうが失礼にあたりますからね」と返してみました。
でも、その話はそこで終わり、運転手さんは再び観光名所の案内を車内で続けてくれました。
そして、到着点の祇園に一時間ほど遅れて到着しお会計となった時、運転手さんが妻に向かって改めて「乗車時間もオーバーしてるから本当はもう少しお高い料金なのですけど、いいですから」ってまたリップサービス?をしてくださったので、妻が当初予定額より少し上乗せしてお支払し、さらに手土産もつけてお渡ししました。運転手さん、妻に「おおきに」って言ってたみたいです。
タクシーが見えなくなってから、息子が「京都の人ってなんか損してるよね」と、ぼそっとつぶやいてました(これは妻から聞いた話)。
運転手さん、まさかご希望の料金にはまだ足りなかったですか…?
付記:とても良い運転手さんでした。少なくとも見た目と実際のサービスは間違いなく!ありがとうございました
日曜の早朝、私は去年からこれまた何年かぶりに再開したランニングで京都駅前から祇園付近を散策。桜の見頃は来週以降らしいのですが、何故か五条~七条の鴨川沿いはそこそこ咲いていました。京都の気温をなめていた私は無謀にも短パンだったため、ホテルに戻る頃には身体が冷え切って足がつりそうでした…。
シャワーで体を温め直しホテルの朝食会場に向かうと、妻が「貸切タクシーを半日予約したから」と。当初の予定ではバスと電車を駆使するつもりだったのですが、私とは別行動でホテルから西本願寺に向かって散歩している時に個人タクシーの運転手さんに「半日1万X千円でどう?」と声をかけられ、比較的お値打ちのお誘いだったこともあり予約したらしいのです。
朝食後、ホテルのロビーで待ち合わせをしたキャリア40年のベテラン個人タクシー運転手さんに連れられ、運転手さん一押しという枯山水庭園のある東福寺や、これまでなかなか行くことのできなかった大原の三千院など、名解説付きで京都市内をいろいろ案内していただきました。
道中、運転手さんに「比較的良心的なタクシー料金設定ですね」って話しかけたら、「実は京都のタクシーって沖縄に次いで安いんです。年間延5000万人も観光客が訪れるから、業界全体で安め設定でサービスしてるんですよ。」と教えてくれました。
お昼ご飯も、太秦で撮影をしている芸能人もちょくちょく訪れるという金閣寺近くの穴場の湯豆腐屋さんをその運転手さんが紹介してくださいました。「タクシー料金据え置きでいいから、少し遅くなってもゆっくりおくつろぎ下さい」と、また。お店の雰囲気自体ものんびりしていて、普通に食事(+ビール)をしただけなのですが予想通り時間を少しオーバーしてしまいました。
で、昼食後の車内で運転手さんから突然「私もずっと地元の人間なんですけど、京都の人って実は腹黒いんですよね」と振られました。「例えば、初対面のお客さんに『家へお上がりください』って言ってもそれは本音じゃなくって、そのお方がそのまま家の中に入ったりすると裏で『まともに受け取りおった』って皮肉るんですよ」ともおっしゃってました。
京都人の心の裏表の噂については二十年くらい前に京都の旅館に嫁いだ親戚の方から似たような話を聞いていて、(運転手さん、これってもしかしてさりげない間接的な賃上げ交渉ですか?)と少し思いつつ、(性悪の)私は会話を少し楽しむため「そうなんですか〜?私の住んでいる地域の人たちだったら、素直に『失礼します』って普通にお邪魔する人ばかりですよ。むしろ家に入らないほうが失礼にあたりますからね」と返してみました。
でも、その話はそこで終わり、運転手さんは再び観光名所の案内を車内で続けてくれました。
そして、到着点の祇園に一時間ほど遅れて到着しお会計となった時、運転手さんが妻に向かって改めて「乗車時間もオーバーしてるから本当はもう少しお高い料金なのですけど、いいですから」ってまたリップサービス?をしてくださったので、妻が当初予定額より少し上乗せしてお支払し、さらに手土産もつけてお渡ししました。運転手さん、妻に「おおきに」って言ってたみたいです。
タクシーが見えなくなってから、息子が「京都の人ってなんか損してるよね」と、ぼそっとつぶやいてました(これは妻から聞いた話)。
運転手さん、まさかご希望の料金にはまだ足りなかったですか…?
付記:とても良い運転手さんでした。少なくとも見た目と実際のサービスは間違いなく!ありがとうございました
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