『小さなミスをおかす人には、大切な仕事は任せられません。
失敗は誰にでもありますが、ミスは【緊張感と責任感】が強くない証拠であります(ちなみに経営者にとっての失敗は、成功のもとではなく倒産のもと)。上司への報告・連絡・相談【報連相】のコミュニケーション不足をはじめ、取引先との電話やメール、資料のやりとり等で、ミスをおかす人は信頼できません。
なぜなら【小さなミスをおかす人は必ず大きなミスをおかしてしまう】からです。
仕事とは【目の前のモノをピカピカに磨きあげること】課題を後回しにせず敏速におこなうこと。一切の【…まぁいいか】や【たぶん…だろう】を排除すること。指示されたことだけをやるのではなく、常に【ベストとは何か!?】を追求し、必要であればこれまでの概念は捨てさること。
そうしたこだわり【情熱+繊細さ】を持つ人こそが、ミスを無くし大いなる成果をあげる。まさに僕が求める、プロフェッショナルの人財像であります。』
******************************
上記『』内の文章は、株式会社ネクシィーズ 代表取締役社長の近藤太香巳氏が昨年9月に投稿されたFacebook記事です(無断引用、おわび申し上げます)。さすが(2004年当時)最年少で東証一部上場の大企業を創業された方だけあり、最後のプロフェッショナル像の記載などはまさしく正論だと思います。
言葉の定義ですが、ミス⇒不注意や努力不足による過失・過誤、失敗⇒結果として上手くいかなかったこと、でしょうか?
ただ、最初の一文が少し引っかかりました。
大切な仕事は「全て」任せられない、という意味なのか?
「何が」大切な仕事なのか?も。
医療現場は人命にかかわるだけに大切な仕事でのミスが許されないのですが、(特に田舎の病院など)限られた人的資源下では、今いる人財を活用する、また教育するために「ある程度」任せることも必要になります。正直、無い袖振れません。丸投げするのではなく教育・指導を行った上で、周りのバックアップ下で「ある程度」任せ、それでも同じようなミスを繰り返すのであれば、その人に「全ては」任せられないという結論に達するのはやむを得ない部分もありましょう。
そもそも業務を一人に任せること自体がよろしくないわけですけれど…。とはいえ、そうせざるを得ない診療科はうちを含めて残念ながら実際に少なからずあります。ちなみに、日本の放射線治療分野には「一人医長の会」という(その病院の診療科にたった一人の放射線腫瘍医しかいない人たちの)グループも存在します。
大企業のように配置換えもしくは(免許取り消し含め)首を切るということが簡単にしにくい(これもおかしいといえばおかしい)今の医療現場としては、ただ単に「任せられない」の一言では片付けられない部分が正直あるように思います。
企業と同様に多くのまともな医療現場では、人為的ミスを極力減らさんと様々な「ダブルチェック体制の整備」や「リスクマネージメント」などを積極的に導入・運用しているわけですが(ISOを取得する施設もあり)、それでもミスの完全防止は難しい所があります。電子カルテをはじめとする医療IT化もまだまだ成熟しているとは言えませんし、一部では未だに業務の煩雑化・不安定化を招いていかざるをえないというのが現状だと思います。
「任せられない」などと偉そうに言わないような指導者の力量も大切な部分なのでしょう。山本五十六の名言に『やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』というものがあります。
これは正直、私にとっていまだ簡単なことではありません。指導者もいろいろと成長しなければいけないと思いつつ、意識ベクトルの向きが違う方に対しては特に…。まあ、相手の顔色を見ながらただ甘やかせばいいのかというと、そうではないと思うのですよね。特に人の命をお預かりし、そこそこのお金をいただいている職種なのですから…。
少し話がそれました。この辺については後日改めて「何となく」思ったことを書き綴ろうと思っています。
若くしてここまで立ち上げてこられた社長さんのご投稿です。「任せられない」という表現もきっと組織としてやるべきことをしたうえで、という意味でしょうし、実際にしっかりした厳しい指導および管理体制はとられていることとは思いますが。
最後に、心広いであろう近藤様へお詫びとお願い(すでにFacebookで「いいね!」をいただいてはおりますが)。以上は田舎の一医者の思いつき好き勝手フィードということで、どうぞご容赦くださいませ。
失敗は誰にでもありますが、ミスは【緊張感と責任感】が強くない証拠であります(ちなみに経営者にとっての失敗は、成功のもとではなく倒産のもと)。上司への報告・連絡・相談【報連相】のコミュニケーション不足をはじめ、取引先との電話やメール、資料のやりとり等で、ミスをおかす人は信頼できません。
なぜなら【小さなミスをおかす人は必ず大きなミスをおかしてしまう】からです。
仕事とは【目の前のモノをピカピカに磨きあげること】課題を後回しにせず敏速におこなうこと。一切の【…まぁいいか】や【たぶん…だろう】を排除すること。指示されたことだけをやるのではなく、常に【ベストとは何か!?】を追求し、必要であればこれまでの概念は捨てさること。
そうしたこだわり【情熱+繊細さ】を持つ人こそが、ミスを無くし大いなる成果をあげる。まさに僕が求める、プロフェッショナルの人財像であります。』
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上記『』内の文章は、株式会社ネクシィーズ 代表取締役社長の近藤太香巳氏が昨年9月に投稿されたFacebook記事です(無断引用、おわび申し上げます)。さすが(2004年当時)最年少で東証一部上場の大企業を創業された方だけあり、最後のプロフェッショナル像の記載などはまさしく正論だと思います。
言葉の定義ですが、ミス⇒不注意や努力不足による過失・過誤、失敗⇒結果として上手くいかなかったこと、でしょうか?
ただ、最初の一文が少し引っかかりました。
大切な仕事は「全て」任せられない、という意味なのか?
「何が」大切な仕事なのか?も。
医療現場は人命にかかわるだけに大切な仕事でのミスが許されないのですが、(特に田舎の病院など)限られた人的資源下では、今いる人財を活用する、また教育するために「ある程度」任せることも必要になります。正直、無い袖振れません。丸投げするのではなく教育・指導を行った上で、周りのバックアップ下で「ある程度」任せ、それでも同じようなミスを繰り返すのであれば、その人に「全ては」任せられないという結論に達するのはやむを得ない部分もありましょう。
そもそも業務を一人に任せること自体がよろしくないわけですけれど…。とはいえ、そうせざるを得ない診療科はうちを含めて残念ながら実際に少なからずあります。ちなみに、日本の放射線治療分野には「一人医長の会」という(その病院の診療科にたった一人の放射線腫瘍医しかいない人たちの)グループも存在します。
大企業のように配置換えもしくは(免許取り消し含め)首を切るということが簡単にしにくい(これもおかしいといえばおかしい)今の医療現場としては、ただ単に「任せられない」の一言では片付けられない部分が正直あるように思います。
企業と同様に多くのまともな医療現場では、人為的ミスを極力減らさんと様々な「ダブルチェック体制の整備」や「リスクマネージメント」などを積極的に導入・運用しているわけですが(ISOを取得する施設もあり)、それでもミスの完全防止は難しい所があります。電子カルテをはじめとする医療IT化もまだまだ成熟しているとは言えませんし、一部では未だに業務の煩雑化・不安定化を招いていかざるをえないというのが現状だと思います。
「任せられない」などと偉そうに言わないような指導者の力量も大切な部分なのでしょう。山本五十六の名言に『やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』というものがあります。
これは正直、私にとっていまだ簡単なことではありません。指導者もいろいろと成長しなければいけないと思いつつ、意識ベクトルの向きが違う方に対しては特に…。まあ、相手の顔色を見ながらただ甘やかせばいいのかというと、そうではないと思うのですよね。特に人の命をお預かりし、そこそこのお金をいただいている職種なのですから…。
少し話がそれました。この辺については後日改めて「何となく」思ったことを書き綴ろうと思っています。
若くしてここまで立ち上げてこられた社長さんのご投稿です。「任せられない」という表現もきっと組織としてやるべきことをしたうえで、という意味でしょうし、実際にしっかりした厳しい指導および管理体制はとられていることとは思いますが。
最後に、心広いであろう近藤様へお詫びとお願い(すでにFacebookで「いいね!」をいただいてはおりますが)。以上は田舎の一医者の思いつき好き勝手フィードということで、どうぞご容赦くださいませ。
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