今日は第23回がん臨床研究フォーラムのテレビ中継があったので、外来診療を放射線腫瘍専門医の女医さんにお願いして、勉強のため参加させていただきました。
午前の主題は「高齢者のがん医療」。今後ますます高齢化社会が進むであろう日本の医療現場で、高齢者に対するがん治療をどうしたらよいかというのは大きな課題です。そもそも治療をすべきなのか、認知症の方にはどう対処すべきか、を含め…。
今回のシンポジウムでは、疫学から三大治療(手術、化学療法、放射線療法)そして看護まで多岐にわたる話題提供がありました。残念ながら手術・化学療法のご講演は時間の都合で参加できなかったのですが、一番楽しみにしていた放射線治療の演者である北海道がんセンター名誉院長の西尾正道先生のご講演は拝聴できました。
ご講演ですが、期待通りたった30分では語りきれない西尾節が炸裂していました。現代医療に対するエビデンス中心の技術論や統計論に対する批判、生命倫理や死生観について、そして福島原発の原子力政策に対する批判まで、途中でタイトルが何だったか忘れてしまうくらいの熱弁に爽快感を覚えました。
その後の質疑応答で、ある先生から日本の放射線腫瘍医不足問題に関する質問があり、「放射線腫瘍医は患者が嫌いな変人ばかりだ!と他科の医者は言っている」という厳しいご指摘もありました。
「う~ん、我々は他科からそんな風に見られているのか~。まあ、私はAB型だし、いつも放射線治療計画室でパソコンの前に座っているし、カンファレンスなんかでは口も態度も悪いしな~」と妙な納得感を覚えてしまいました…。
午後の主題は「緩和ケア」。緩和病棟や在宅緩和などとの連携、精神的ケアの課題など、こちらも有名施設の先生方からいろいろな話題提供がありました。
こちらの質疑応答でも、日本の緩和医療界の現状についてご高名な某先生から「活動そのものが医療者の自己満足に終わっているのでは?」との厳しいご指摘があったり、昨今話題の早期緩和ケアの導入について「従来のいわゆる終末期ケアと早期ケアとのきりわけ」や言葉の定義などについての問題提起があったりと、私にとっては来週末に開催される日本緩和医療学会の予習として大変意義あるフォーラムになりました。
あくまで私の知る限りですが、たしかに人と話をするのが不得意(そう)な放射線腫瘍医って少なくないような…。気のせい?
午前の主題は「高齢者のがん医療」。今後ますます高齢化社会が進むであろう日本の医療現場で、高齢者に対するがん治療をどうしたらよいかというのは大きな課題です。そもそも治療をすべきなのか、認知症の方にはどう対処すべきか、を含め…。
今回のシンポジウムでは、疫学から三大治療(手術、化学療法、放射線療法)そして看護まで多岐にわたる話題提供がありました。残念ながら手術・化学療法のご講演は時間の都合で参加できなかったのですが、一番楽しみにしていた放射線治療の演者である北海道がんセンター名誉院長の西尾正道先生のご講演は拝聴できました。
ご講演ですが、期待通りたった30分では語りきれない西尾節が炸裂していました。現代医療に対するエビデンス中心の技術論や統計論に対する批判、生命倫理や死生観について、そして福島原発の原子力政策に対する批判まで、途中でタイトルが何だったか忘れてしまうくらいの熱弁に爽快感を覚えました。
その後の質疑応答で、ある先生から日本の放射線腫瘍医不足問題に関する質問があり、「放射線腫瘍医は患者が嫌いな変人ばかりだ!と他科の医者は言っている」という厳しいご指摘もありました。
「う~ん、我々は他科からそんな風に見られているのか~。まあ、私はAB型だし、いつも放射線治療計画室でパソコンの前に座っているし、カンファレンスなんかでは口も態度も悪いしな~」と妙な納得感を覚えてしまいました…。
午後の主題は「緩和ケア」。緩和病棟や在宅緩和などとの連携、精神的ケアの課題など、こちらも有名施設の先生方からいろいろな話題提供がありました。
こちらの質疑応答でも、日本の緩和医療界の現状についてご高名な某先生から「活動そのものが医療者の自己満足に終わっているのでは?」との厳しいご指摘があったり、昨今話題の早期緩和ケアの導入について「従来のいわゆる終末期ケアと早期ケアとのきりわけ」や言葉の定義などについての問題提起があったりと、私にとっては来週末に開催される日本緩和医療学会の予習として大変意義あるフォーラムになりました。
あくまで私の知る限りですが、たしかに人と話をするのが不得意(そう)な放射線腫瘍医って少なくないような…。気のせい?
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