日本がん治療認定医機構「がん治療認定医」という資格がありまして、私も所有しています。5年ごとに更新手続きが必要ですが、昨年が制度発足5年ということで初の更新年でした。資格更新のためにはWeb試験なるものを受ける必要「も」あり、私も該当者でしたので重い腰を上げ挑戦した結果、(昨年10月の話ですが)無事合格いたしました。\(^o^)/
Web試験の受験期間は数ヶ月あり、その間であればいつ受験してもOKです。出題はがん治療に求められる基盤的知識と各臓器のがん治療の基本原則、とても広範囲です。
とはいっても、くまなく調べればどこかにおよその解答が記されている専用テキストを手に入れ、かつ問題をプリントアウトしてからどんな調べ物をしても良い試験ではあります(選択を迷わせるような設問もいくつかありましたが…)。

そもそも全てのがんを広く診療対象とする放射線治療科(とたぶん化学療法科)の先生方にとってはなじみの薄い領域があまりないので有利なのですが、逆に落とせないプレッシャーもなんとなくあり黙って受けられるWeb形式試験は正直言って気分的に助かりました。受験料が1回1万円かかるので(落ちたら再度1万円必要)、合否確認ボタンを押す時は少しだけ緊張しましたが。
同じように合否判定ボタンを押すのにドキドキされた方は私の知る限りでも何人かいたようです(笑)
世の中には様々な資格がありますが、医者の世界にも学会等の○○認定医とか××専門医という非国家資格がいろいろあり、コレクターのように多種多様の資格をお持ちの先生もいらっしゃいます。ほとんどの△△医資格は取得する時に試験がありますが、私の知っている範囲では資格更新の時も試験を実施しているのは今回の「がん治療認定医」以外では日本臨床腫瘍学会の専門医更新試験しかありません(持ってませんけど)。たいていは、①論文または学会報告、②学会・研究会出席単位、③症例経験数、④とても大事な登録料お支払い、くらいで資格更新が可能です。
認定される先生方や事務局のお立場を考えれば資格更新制度の手間暇は甚大なるものがありましょうから、私ごときが偉そうに語ってはいけないのですが、①「論文または学会報告」は②や③など他で基準を満たしていれば無くてもよいことがほとんどで、普通に仕事をし学会に参加「だけ」する時間とお金さえあれば、資格更新はまずクリアできます。
最初の資格取得時にはある程度お勉強しても、極端な話その後に新しい知見を頭に入れなくても現状ではいつまでも「専門医」「認定医」を標榜できちゃいます。実際に何(十)年も全く学会報告をしたことのない方や、(ご自身の専門ではない分野の)学会で参加証だけゲットして即会場を立ち去り観光旅行なんていう秘技をしばしば使われる方も知ってます。
まあ最近は、一般の方もネットなどでいろいろな情報が手に入るようになりましたから、あまりに知識不足だと厳しい時代になってきているとは思うのですが…。
医師免許と違って法的に必須ではありません。
持っていなくてもきちんとした診療をしている先生がたももちろんいらっしゃいます。何年もかけて結構苦労して取得する医学博士(学位)も同様で、実際無くても診療で大きく困ることはありません。病院によっては学位有無が給与に反映している所もあるようですが少なく、学位のことを「足の裏の米粒」(=取っても喰えない)なんて表現することもあります。
本当はそうじゃないんでしょうけどね…。
ちなみに国家資格である医師国家試験も、一度合格するとその後は更新試験がありません。よっぽどとんでもないことをしない限り、勉強しようがしまいが医者安泰です。いろんな意味でこっちこそ定期的な更新試験をした方がいいような気もしますけれど、高齢者が少なくない日本医師会は反対するでしょうねぇ、きっと。
(2012.10.xx facebookから加筆修正)
Web試験の受験期間は数ヶ月あり、その間であればいつ受験してもOKです。出題はがん治療に求められる基盤的知識と各臓器のがん治療の基本原則、とても広範囲です。
とはいっても、くまなく調べればどこかにおよその解答が記されている専用テキストを手に入れ、かつ問題をプリントアウトしてからどんな調べ物をしても良い試験ではあります(選択を迷わせるような設問もいくつかありましたが…)。

そもそも全てのがんを広く診療対象とする放射線治療科(とたぶん化学療法科)の先生方にとってはなじみの薄い領域があまりないので有利なのですが、逆に落とせないプレッシャーもなんとなくあり黙って受けられるWeb形式試験は正直言って気分的に助かりました。受験料が1回1万円かかるので(落ちたら再度1万円必要)、合否確認ボタンを押す時は少しだけ緊張しましたが。
同じように合否判定ボタンを押すのにドキドキされた方は私の知る限りでも何人かいたようです(笑)
世の中には様々な資格がありますが、医者の世界にも学会等の○○認定医とか××専門医という非国家資格がいろいろあり、コレクターのように多種多様の資格をお持ちの先生もいらっしゃいます。ほとんどの△△医資格は取得する時に試験がありますが、私の知っている範囲では資格更新の時も試験を実施しているのは今回の「がん治療認定医」以外では日本臨床腫瘍学会の専門医更新試験しかありません(持ってませんけど)。たいていは、①論文または学会報告、②学会・研究会出席単位、③症例経験数、④とても大事な登録料お支払い、くらいで資格更新が可能です。
認定される先生方や事務局のお立場を考えれば資格更新制度の手間暇は甚大なるものがありましょうから、私ごときが偉そうに語ってはいけないのですが、①「論文または学会報告」は②や③など他で基準を満たしていれば無くてもよいことがほとんどで、普通に仕事をし学会に参加「だけ」する時間とお金さえあれば、資格更新はまずクリアできます。
最初の資格取得時にはある程度お勉強しても、極端な話その後に新しい知見を頭に入れなくても現状ではいつまでも「専門医」「認定医」を標榜できちゃいます。実際に何(十)年も全く学会報告をしたことのない方や、(ご自身の専門ではない分野の)学会で参加証だけゲットして即会場を立ち去り観光旅行なんていう秘技をしばしば使われる方も知ってます。
まあ最近は、一般の方もネットなどでいろいろな情報が手に入るようになりましたから、あまりに知識不足だと厳しい時代になってきているとは思うのですが…。
医師免許と違って法的に必須ではありません。
持っていなくてもきちんとした診療をしている先生がたももちろんいらっしゃいます。何年もかけて結構苦労して取得する医学博士(学位)も同様で、実際無くても診療で大きく困ることはありません。病院によっては学位有無が給与に反映している所もあるようですが少なく、学位のことを「足の裏の米粒」(=取っても喰えない)なんて表現することもあります。
本当はそうじゃないんでしょうけどね…。
ちなみに国家資格である医師国家試験も、一度合格するとその後は更新試験がありません。よっぽどとんでもないことをしない限り、勉強しようがしまいが医者安泰です。いろんな意味でこっちこそ定期的な更新試験をした方がいいような気もしますけれど、高齢者が少なくない日本医師会は反対するでしょうねぇ、きっと。
(2012.10.xx facebookから加筆修正)
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