今日は諸事情で某大学の関連病院のお手伝いに行ってきました。そこは某大学がある地域からは少し離れていて、地域医療支援病院、地域災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院といった重要な施設認定を受け、三次救急医療も担い地域住民〇十万人の命を預かる総合病院です。私の大学時代の同級生や部活動などのお知り合いも多数いらっしゃいます。
もちろん私のお手伝いは放射線治療にかかわることでした。
その病院の周辺には汎用の放射線治療装置を有する施設がなく、地域〇十万人のがん放射線治療をほぼ一手に背負っている施設でもあります。最近は年間400人以上ものがん患者さんへの放射線治療を請け負っているそうで、その病院の常勤の放射線腫瘍専門の先生は何年も一人で頑張っていらっしゃいます。
大学などからの診療支援はこれまでもあったとはいえ、やはり一人常勤の先生が背負う部分は大きいものがあります。
その昔、私も一人放射線腫瘍医を医局人事で何年かしていたことがあるのですが、複数医師が所属する施設や非常勤支援での診療と比べ、常勤一人診療科というのは保険診療上の制限や知識・精神的な負担など結構大変です。逆に一人の気楽さというのもあることはありますが…
日本放射線腫瘍学会では常勤一人診療科の先生のことを通称「一人医長」と呼んでいて、最近は毎年のようにいろいろな問題に関するシンポジウムも開催されているようです。残念ながら他のセッションと重なって、私はなかなか聴講できていないのですが。
余計なことを書くと偉い先生方からお叱りを受けそうな気がしますが(?)、一人医長については気が向いたらそのうち触れるかもしれません。
で、私がお手伝いに上がったその病院では今日もいつものように放射線治療の診療を行っていて、午後からは治療計画CTの予約も何名か入っていました。いつものように治療用CT装置の立ち上げが終わり、いざ患者さんを寝台に上げてCTを撮像しようとしたら突然機械の故障で撮像できなくなりました。
しばし調整を試みるもどうにもならず、一旦患者さんを寝台から降ろして病棟にお戻りいただき、機器業者さんに連絡して機器を立ち上げて点検し直し。その後、装置が無事動いたので、ようやくのことで撮像できました。ちなみに私は隣で傍観していただけです。
「これって時々ある現象ですか?」と担当の技師さんにお尋ねしたら、「今回が初めてです」と…
実はこの病院、あと2か月くらいで新病院に移転することが決まっていて、このCT装置もあと2か月でお役御免となる予定なのだそうです(たぶん、転売されなければ、ですが)。
これまで10年くらい稼働していて一度も(?)、少なくともここ数年は一度も今日のような故障はなかったのに、よりによって私がお邪魔したその日に…それは置いておいて、とりあえず無事治って何よりでした。
こういったことって実は少なくありません。というか、私が勤務したいくつかの施設では、ほぼ毎回といっていいほどこれまで頑張っていた装置が機器更新する直前に突然故障で不具合が出ました。不幸中の幸いといいますか、実際に検査や治療をしている時にトラブルが起きるわけでなく、今回のように検査直前に動かなくなったり、機械が朝の立ち上げ時に動かなかったりと。怪我をしてしまうといった重篤な迷惑はかからないのですが(患者さんをしばしお待たせするというのはもちろん迷惑です)。
迷信的、眉唾ものと思われるかもしれませんが、なぜか本当にこれまで何年も使用していて起きなかったことが機器更新の直前に起きるのです。今日私が居合わせたのはたまたまだと思うのですが、今日担当のベテラン技師さんも同じことをおっしゃっていました。
装置が使用人に対して最後にダダをこねているというかすねているというか…。パソコンなんかでも同じようなことを経験しませんか?
導入前や撤去前に魂入れやお清めの酒、お祓いをする施設もありますね。
私も「万物に魂が宿る」ってやつ、アニミズム(animism)を結構信じてるほうです。
でも、物を大事にしているか?って問われると、正直そんなに自信ありません…(もちろん、私物じゃない放射線装置は大事に扱ってます。修理代も高いし)
今日は全く根拠のないお話にお付き合いいただき、まことに申し訳ございませんでした。
もちろん私のお手伝いは放射線治療にかかわることでした。
その病院の周辺には汎用の放射線治療装置を有する施設がなく、地域〇十万人のがん放射線治療をほぼ一手に背負っている施設でもあります。最近は年間400人以上ものがん患者さんへの放射線治療を請け負っているそうで、その病院の常勤の放射線腫瘍専門の先生は何年も一人で頑張っていらっしゃいます。
大学などからの診療支援はこれまでもあったとはいえ、やはり一人常勤の先生が背負う部分は大きいものがあります。
その昔、私も一人放射線腫瘍医を医局人事で何年かしていたことがあるのですが、複数医師が所属する施設や非常勤支援での診療と比べ、常勤一人診療科というのは保険診療上の制限や知識・精神的な負担など結構大変です。逆に一人の気楽さというのもあることはありますが…
日本放射線腫瘍学会では常勤一人診療科の先生のことを通称「一人医長」と呼んでいて、最近は毎年のようにいろいろな問題に関するシンポジウムも開催されているようです。残念ながら他のセッションと重なって、私はなかなか聴講できていないのですが。
余計なことを書くと偉い先生方からお叱りを受けそうな気がしますが(?)、一人医長については気が向いたらそのうち触れるかもしれません。
で、私がお手伝いに上がったその病院では今日もいつものように放射線治療の診療を行っていて、午後からは治療計画CTの予約も何名か入っていました。いつものように治療用CT装置の立ち上げが終わり、いざ患者さんを寝台に上げてCTを撮像しようとしたら突然機械の故障で撮像できなくなりました。
しばし調整を試みるもどうにもならず、一旦患者さんを寝台から降ろして病棟にお戻りいただき、機器業者さんに連絡して機器を立ち上げて点検し直し。その後、装置が無事動いたので、ようやくのことで撮像できました。ちなみに私は隣で傍観していただけです。
「これって時々ある現象ですか?」と担当の技師さんにお尋ねしたら、「今回が初めてです」と…
実はこの病院、あと2か月くらいで新病院に移転することが決まっていて、このCT装置もあと2か月でお役御免となる予定なのだそうです(たぶん、転売されなければ、ですが)。
これまで10年くらい稼働していて一度も(?)、少なくともここ数年は一度も今日のような故障はなかったのに、よりによって私がお邪魔したその日に…それは置いておいて、とりあえず無事治って何よりでした。
こういったことって実は少なくありません。というか、私が勤務したいくつかの施設では、ほぼ毎回といっていいほどこれまで頑張っていた装置が機器更新する直前に突然故障で不具合が出ました。不幸中の幸いといいますか、実際に検査や治療をしている時にトラブルが起きるわけでなく、今回のように検査直前に動かなくなったり、機械が朝の立ち上げ時に動かなかったりと。怪我をしてしまうといった重篤な迷惑はかからないのですが(患者さんをしばしお待たせするというのはもちろん迷惑です)。
迷信的、眉唾ものと思われるかもしれませんが、なぜか本当にこれまで何年も使用していて起きなかったことが機器更新の直前に起きるのです。今日私が居合わせたのはたまたまだと思うのですが、今日担当のベテラン技師さんも同じことをおっしゃっていました。
装置が使用人に対して最後にダダをこねているというかすねているというか…。パソコンなんかでも同じようなことを経験しませんか?
導入前や撤去前に魂入れやお清めの酒、お祓いをする施設もありますね。
私も「万物に魂が宿る」ってやつ、アニミズム(animism)を結構信じてるほうです。
でも、物を大事にしているか?って問われると、正直そんなに自信ありません…(もちろん、私物じゃない放射線装置は大事に扱ってます。修理代も高いし)
今日は全く根拠のないお話にお付き合いいただき、まことに申し訳ございませんでした。
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